大きな部屋にエアコンをセットする時
『床置き型』をお奨めしていました。

冷暖房、特に暖房の効率を考えれば
下から噴出して上に上がって行く方が
上下に温度ムラが出来にくいですし、
“無垢材”のフロアー材を温めたり
冷やしたりする事が、建物自身の
「保温力」を高める事になるからです。
しかし、如何せん・・
邪魔です。

故障を機に、『壁掛け型』に取り替える事に
なりました。

単純に「壁に付ける」と言っても、あらかじめ
きちんと取り付けられる壁面を見定めないと
いけません。
こちらのお宅では、写真の右側のドアがある面は
壁の中にドアが入る構造になっていますので
エアコンが取り付きません。

つまりこの壁面しか設置場所はないのですが、
カーテンレールの先端からの有効寸法は『760㎜』。
探したところ、1機種だけ収まる機種がありました。


まるでこのスペースのために作られたような
エアコンです。
・・この機種があって良かった。

元の床置き型の配管が抜いてあった床です。



当時と同じウッドフロアーはありませんが、
極力似た材料に多少色の調整を加えて補修します。
「知っていなければ分からない」程度にはなりました。
ここのところの猛暑の影響で
エアコン業者さんはフル稼働中です。
使う方も、取り付ける人も
熱中症には気をつけましょう。
福田 聡