先日、太陽光発電システムを導入して頂いたお宅に、
補助金の書類の用事と併せて、その後の発電の状態を
伺いたくて、訪ねてみました。
屋根に『MITSUBISHI』のロゴが光っています。
(そう言えば、最近TVで、三菱を始め各電機メーカーの
太陽光発電システムのCMが増えたような気がします)
発電状況や詳細は、平本君がブログで伝えてくれると
思いますが、オーナーさんと話しをしていて
印象深かった事がありました。
一緒に“エコTV”(テレビで発電状態が見れるシステム)を見ながら・・
御主人曰く「だま~ってこいば見ながら、点いとる電気ば消すとさね・・」
奥様曰く「自分の所で作っている電気と思ったら、大切に使わなきゃと
思って・・」
モニターに見える「消費電力量」と「発電電力量」を見ていたら
確かにこんな感じ方になって来ると思います。
「(九電からの)明細が楽しみですね」
僕が投げかけた言葉に、お二人は笑顔で「そうね」の一言だけでした。
もちろん、打ち合わせの段階では、余剰電力の買電システムや
その単価の事など、興味を持って聞いて頂いていましたが、
あくまで知識としての事でしょう。
今お二人が興味を持って見ていらっしゃるのは
発電と消費の電力量(kw)の数字のみ。
純粋に、発電と節電を楽しんでいらっしゃるんだ・・。
ご主人が、打ち合わせ段階で仰っていた、
「今、システムを付ける事が出来る人達が付ければ、大きな節電
になる。だから自分は付ける。」
そんなお話しが思い出されます。
「節電の夏」と騒がれています。
だから原子力・・ という電力会社の論理には、到底賛成し兼ねますが、
原子力ではない力で発電すると考えたら、原子力を可動させない
ための節電として、これは取り組む必要があると思います。
ひとつ政治の話しに踏み込んで・・
管首相が3つの法案が通らないと辞めないと言っています。
この人が意地を通して突き進むのは、首相になって初めてでは
ないでしょうか。
その「意地」に賛同します。
復興と公債の法案は言わずもがな・・
『再生エネルギー法』の提出だけではなく、通すまでやって頂きたい。
一本釣りとか何とか、色んな事があっていますが、
『どんな手を使ってでも』通して貰いたい。
そうでないと、自然エネルギーは原子力に揉み消されてしまいます。
今の流れを見ていると、それ位、電力会社の既得権益は大きいし
電力会社に頭が上がらないほど、利益供与を受けている人が
どの業界にも多すぎます。
今、このチャンスで何もかもかなぐり捨てるつもりで押し通さないと
日本の自然エネルギーは、二度と舞台に上がって来ない気がします。
菅さん、不純な心が入っていても構いません。
最終的に国民に問うても構いません。
とにかく、電力会社の論理で「日本」のエネルギー政策が
左右される事を変える道筋をつけて下さい。
電力の供給を一つしかない民間会社から受けるしかなく、、
それをボイコットする事すら出来ない国民の意見を
しっかり検討出来る場を設けるためにも、
ここは踏ん張りどころです。
あなたが出来なかったら、もう誰も出来ません。
誰も、頭が上がらないはずです。
個人個人で取り組む事が、お金の事じゃなく
本当に必要な事として生きてくる
エネルギー政策が欲しいものです。
福田 聡