色んな思いが詰まった建物であり、
そして『長崎』という場所です。

11年経つこのお家が2軒目で、この時期
工事の仕事から営業の仕事を通して立て続けで5軒、
期間にして2年間、長崎に通い詰めました。
(ちなみにこの建物は、うちの大工さんが今より
11歳若い頃、福岡から泊り込みで造作したお家です)
郷が佐世保という事もあり、方角的には
さして抵抗無く足が向くのは幸いだったと思います。

色んな修繕ポイントがありましたが、主立っては
やはりマーヴィン社の木製サッシ。


ちょうどこの頃だったでしょうか、
マーヴィンの「ジャムライナー」のシステムが
モデルチェンジして、障子が外し易くなったものの
ちょっと使い勝手が悪くなりました。
そのモデルチェンジタイプのジャムライナーの
ワイヤーが切れています。
現行品でもありますので、部品の交換で
修繕可能です。

上枠に付いている「ウェザーストリップ」が外れています。
折れ曲がった形状で溝に差し込んでありますが、
部屋内側からはほぼ見えないので、
切れて落ちてきた時に、皆さん「何が落ちてきた??」と
ビックリされます。
その後、やけに外の音が聞こえるようになったという
声も多く、遮音上の気密にも役立っている事が
分かります。
全ての窓を点検して、あっさり外れたのが5箇所。
これを機に、全て取り替えます。

やはりマーヴィン社の『パティオドア』。

底面に取り付いている雨押さえが、少し膨らんで
いるようで、クツズリに当たって閉まりません。
建て付けは狂っていないようなので、念のため
新しい雨押さえを揃えて、外してみます。

よく修繕する『ケースメント』。
何枚かあるケースメントの中で、一枚だけ水漏れが
疑われるものがありました。
まだ腐食までは至っていませんが、外側のガラス周りから
水が染み入っていると思われます。
早目の処理が必要です。
その他諸々・・
11年経つと色々と修繕箇所が出て来ます。

点検は夕方に終わり、高速道路を通るのがやけに
もったいなく感じて、久しぶりに大村湾の西側を通り
実家に立ち寄って帰福する事にしました。
その途中の町「琴海町」での一風景。
入り江に趣がある大村湾の、
その良さを満喫出来る町です。
西海橋を経て、実家に至るこのルートは
僕にとったら走るのが苦にならない
心地良い道のりなのです。
福田 聡