前職で嫌と言うほど組み立てて来た“輸入キャビネット”の
施工経験が生かせます。
今回依頼を受けて据え付けたのは、札幌に本社を置く
「株式会社インパクト」という会社の商品で、お付き合いを
頂いている輸入建材商社よりの注文でした。


『GENUINE』と名付けられたこのキャビネットは
アメリカやカナダのキャビネットの大きな特徴とも言える
“天然素材”にこだわっているようで、メイプル(楓)や
バーチ(樺)、ウォルナット(胡桃)やオーク(樫)、パイン
(マツ)など、家具の素材に相応しい様々な樹種を使って
オリジナルの商品を作っています。


厳重に梱包して送られたキャビネットを箱から出します。


図面に添って配置して行きます。
器具の事や全体の納まりを見ながら、図面の寸法を確認
しつつ固定していきます。



輸入キャビネットのように、基本はあらゆる部材、例えば
カウンターやシンクやフォーセットなどに選択できる品は
多いようですが、ひと通り組み合わせ推奨品をカタログ内に
用意してあるようです。
これは、オーダー家具的なキャビネット作りに日本的な
システムキッチンの要素も加わっていて、悩みながらも
選びやすいという親切な提案だと思います。

そんなラインアップの中から、今回は人造大理石のワーク
トップが選択されていて、取り付けを行いました。
比較的長いカウンターなので継ぎ手があり、1日目の今日は
継ぎ手用の材料を塗りつけています。
明日、乾いていたらハツリと研磨の作業と続きます。
木の風合いが素敵なキャビネット。
真っ白で彫りの造型が美しいキャビネット。
キャビネットを、キッチンやヴァニティーの道具として
作るのではなく、気に入った家具として作ったら
きっとそこに佇む事が仕事や作業ではなく
楽しいひと時になる事でしょう。
福田 聡