『自然素材“柄”の貼り物』
輸入住宅の建築に携わっていた頃は、嫌っていた素材でした。
貼り物の偽者を付けるくらいなら、ペンキで塗った方が
断然質感が出る・・
基本的な概念は変わっていませんが、
公共施設など、不特定の方々がそれに触れられるような場所
の場合、この貼り物の出来の良さは、使う価値が十分に
あるものだという事を思い知らせてくれました。

受付のカウンターは、昔風で言うと『デコラ貼り』の仕上げ。
カウンターの材料としては、一般的な品物です。



「ちょっと高級感を出したい・・」
そんなご要望があったので、大理石柄を選んでみました。
貼り終わってびっくり。
いやいや、これは知っていなければどう見ても大理石です。

加えて言うと、職人さんの腕にも大きく左右されますね。
写真のようなアールへの貼り方・・
継ぎ手の目立たせなさ・・
こういう工業化製品を見事に貼る職人さんは
昔ながらの手のいい大工さんや左官さんと
何ら変わりはないな、と思ったのでした。
みなさん、ダイノックに騙されないように・・。
福田 聡