無駄な空間は存在しないでしょう。

屋根裏を使った2階の部屋の天井裏。
図面の中で、天井収納はしごで上がっている
この空間を納戸として使います。

この天井に・・

収納はしごをつける開口を開けました。

かね勾配の屋根裏は、図面で見るより
はるかに広い空間が取れています。
ここに、法規上許される範囲内で床と壁を作り、
納戸にするのです。

外壁の通気層と軒から入った空気の通り道になる
「垂木」の上側を塞がないように、
アルミの遮熱板が貼られた固形の断熱材を
隙間無く充填していきます。
こうする事で、本来なら、夏場だと息をするのも
大変な位熱くなる屋根裏が、しばらく過せる位の
「部屋」くらいまでにはなります。
元々ある空間を使えるように・・
建物の形を変える「増築」とは違って、
とても合理的で、近隣に何ら迷惑の掛からない、
みんなに優しい改装だと思います。
福田 聡