『ケースメント』と呼ばれる種類の窓があります。


左右どちらかを軸に、レバーハンドルをくるくる
回して開閉するシステムの窓です。
このシステムは、物理的に色んな箇所に付加が掛かる
構造になっていて、窓の大きさが大きくなればなる程
レバー内部の歯車が磨耗し噛みあわなくなります。


上の写真は、実際に噛みあわなくなった品物です。
下の写真は、在庫している新しい品物で、きっちり
噛み合っている状態です。
歯車が噛み合わなくなってしまったら、オペレーター
自体を交換するしかありません。


下の写真は“右吊り元”用なので、紹介のサッシには
合いません。“左吊り元”用が必要です。
『ケースメントサッシ』の良いところは、全開出来るところ。
『ダブルハング(上げ下げ窓)』や『グライダー(片引き窓)』
では、どう頑張っても半分しか開きません。
ケースメントは、その良さの分、開け閉めの際に余計な力が
掛かるようで、大きな窓の場合はより負荷が掛かります。
「大きな窓を全開したい・・」
その時点で理屈に無理があるのでしょう。
悲しいかな「いいとこ取り」にリスクが伴うのは
世の摂理なのでしょうか・・。
福田 聡