2012-06-01 (12 years ago)
「梅雨入り」の声もちらほら。
これから温度も湿度も上がり、
雨が避けられない季節がやって来ると考えると、
気になっていた“やばい”箇所の事が、
皆さん気になられるようです。
新築後15年経つお宅から、
玄関ドアとコーナートリム、
そして鉄骨階段の塗装依頼です。
7年前に、建物全体のリニューアルをされているので、
ひどく痛んでこそいませんが、
濃い塗装色とあって、少し白けた感が
出て来ています。
コーナートリムは、輸入サイディングの
出隈入隈の見切り材。
当時、輸入品のそれは、厚手の合板で
出来ていました。
表面は、防水の意味で塗装が切れなければ
比較的強いのですが、
こういった直接雨が当たる木口は
水が染み入り出したら
てき面腐食して行きます。
外して、無機質な材料に交換です。
塗装して完了。
2世帯なので、裏の鉄骨階段は
頻繁に使う大切なアイテム。
滑り止めのゴム製シートが
仇になっています。
ケレンを掛けて・・
錆び止めを兼ねた白の塗料で塗り直しです。
美しく仕上がりました。
酷い錆でしたが、
穴が開くほどまでなっていなかったので、
何とか塗装補修で済みましたが、
もう少し錆が進んでいたら
塗装補修では済まなかったでしょう。
言わずと知れている、
錆や腐食は、水の影響で出るもの。
濡れるのは仕方ないとして、
いかに早くその水気を飛ばしてしまうかが、
長持ちさせる大きな秘訣です。
雨の季節を前に、
気になる箇所はありませんか？
福田 聡
2012-05-31 (12 years ago)
ショッキングな出来事でした。
家主さんには・・。
本来は、白蟻の被害があっていないか
確認のために入った床下でしたが、
思いがけず発見した水漏れ。
浴室基礎の廻りに水が集中しています。
よく見ると、何やら白い粉のような
塊のような・・
そんな物が、溜まった水を囲むように
見受けられます。
周辺の給排水に、水漏れの兆候はありません。
考えられる原因は・・。
在来工法の浴室の洗い水が、
床と壁の入隅や排水金具の際から
下に染み入り、
ベタ基礎のベースと立ち上がりの間を伝って
染み出て来ているのでしょう。
浴室内の給水の漏れも気になりますが、
前述した白い粉のような物質は
恐らく石鹸の粉と思われ、
そう考えると「洗い水の漏れ」と考える方が
理屈に合います。
メーターで確認も必要ですが・・。
しっかり換気が取れているベタ基礎の内部は、
湿気も少なく、夏は涼しくて
とても良い環境です。
オーナーさんもそれをご存知で、
「基礎の中は気持ちいいよ～」
そう仰って頂いていたのが、今回の事でガックリ。
元の心地良い環境に戻しましょう。
福田 聡
2012-05-30 (12 years ago)
窓を開けたら気持ち良い季節に
なったからでしょう。
木製サッシの腐食修繕が続きます。
ただ、今回の案件はこれまでのケースと
少々違います。
ケースメントサッシの修理の場合、
昨日のケースのように障子の下枠が腐食している
事が殆どですが、今回の場合
障子が収まる窓枠に腐食が起こっています。
どうやら、外側のアルミクラッドの
角の部分のコーキングが切れて
そこから水が浸入しているようです。
軒がほぼ無いという事も
サッシへの雨掛かりを増やし
腐食に拍車をかける要因となっているでしょう。
悪くなっている部分を取り除き
内部にもコーキングを施しました。
差し込めるようにエコアコールウッドを加工し、
取り付けました。
原因になった箇所のシールも万全です。
窓を開けて気持ちのいい季節に
間に合いました。
新築後20年が経つこちらのお宅では、
これまで色々な問題をクリアーしながら
現在に至っていますが、
近日中に、特に木製サッシの防水に留意しながら
点検をする事にしました。
趣がいい、せっかくの木製サッシなので
長持ちさせたいものです。
福田 聡
