2010-11-06 (7 years ago)
とてもいい風合いなのですが
経年による痛みというか、劣化が激しいですね。
はっきりした石の種類は分かりません。
恐らく「粘板岩」や「玄昌石」といった
スレート系の石だと思います。
いくつもの層で構成されているこの石を加工した
タイルは、施工時に下地の土間に接着させても
その層が剥離する事で、タイル自体が
浮いてしまう箇所が出て来ます。
浮いている箇所を外していくと、綺麗に取れる物も
あれば、層が崩壊してバラバラになる物も・・。
上手に貼り直せる所は貼り直し、
無理な所は、新しいタイルに貼り替えです。
とは言っても、当時と同じ品物は今はもう
ありませんので、良く似た石を探しました。
同じ種類の石でしょう。
目地材が外れている所には、改めて目地材を
入れていきます。
目地材をキチンと入れる事で、層の崩壊を防ぐ
役割りにもなります。
とても綺麗になりました。
貼り直した翌日の作業ですが、仕上げに石用の
ワックスを塗りました。
ワックスで石を被服する事で艶が出て綺麗になり
層の剥離を抑える事にもなります。

洗う前・・

洗った後・・

ワックスを掛けた後・・
まあ、洗う前と比べたら
踊り出したくなる程綺麗になりましたね。
この後、定期的に水洗いして
ワックスを掛ける事を続けて行けば
ワックスが厚くなって、剥離も起こりにくく
なりますし、掃除もしやすくなるでしょう。
年に一回。
頑張りましょう!
福田 聡
2010-11-05 (7 years ago)
吐水口からポタポタと流れ出る水が
止まらない・・。
『デルタ社』の洗面所用水栓金具にも
これまでご紹介して来た『ニューポートブラス社』の
水栓と同じような現象が起りました。
原因はやっぱり『バルブ』です。
レバーをほぼ90度回す事で水やお湯が出る
バルブ式の水栓の場合、バルブ自体消耗品と
考えた方が良く、今までご紹介して来た品は
開閉部のセラミックの磨耗が原因の水漏れでした。
バルブを取り出して見ると、バネの力でゴムを
上下させて水を出したり止めたりする方式でした。
どうやらこのゴムが劣化して
水が漏れているようです。
お客さんが、以前お湯の方で同じ事があった時
こちらのお家を建てた「アーサーホーム」さんに
修理を依頼された時の余りの部品をお持ちでした。
お陰で今回は取り替えの作業だけで済み
修理自体はあっという間の作業で終わりです。
たかがこれだけの事で、苦しんで来たストレスから
開放されました。
されど『ゴムパッキン』。
水栓金具にとったら命の部品です。
先日交換して喜んで頂いた
窓の『バランサー』に続き
感動して頂いたお仕事でした。
もちろんこの部品をお客さんが
お手持ちでなかったとしても
修理可能でした。
福田 聡
2010-11-04 (7 years ago)
実際良く出来ていると思います。
『TOEX』社の一押し商品『暖蘭物語』
発想としては“サンルーム”や“コンサバトリー”と
同じで、「外に作る新しい部屋」的な物なわけですが
ご存知の通り、建具を寄せてしまったら全開放になる
という画期的な部屋です。

※カタログからの写真
リフォームやリニューアルをしていて気付くのは
外を利用する計画の時には、必ず「屋根を付けたい」
という希望が伴う事。
新築時は夢いっぱいで気付きにくい事ですが
屋根のないデッキやバルコニーは
結局使わなくなる事が非常に多いです。
そんな理由からというわけではありませんが
初めてその『暖蘭物語』に取り組む事になりました。
取り付ける場所はこの壁面。
母屋とのつながりは勝手口だけになりますが
お勝手から繋がる屋根のついた雨の心配のない
明るい空間は、特に主婦にとってはかなり
有り難い場所になるのではないでしょうか。
建物妻側への取り合いの難しさがあり
多少木工事などを施した上での
取り付けになりますが、
完成が楽しみな案件が出来ました。
また途中経過をご報告します。
福田 聡