ちょっと“グロ”な写真もありますので、弱い人は
ご遠慮下さい。
最近・・と言っても、今はシーズンオフなので見ませんが
春から夏にかけてホームセンターに行くと、盛んに
家庭で出来る白蟻の『ベイト工法』を宣伝しています。
「いるかも知れない」白蟻に対する『予防』ではなく
「確実にいる」事がハッキリしている白蟻を駆除する
ための工法がベイト工法です。
『ベイト工法』は、分かりやすく言うと『アリノスコロリ』
のような物で、白蟻の餌を通して大元の本巣を“壊滅”させる
ものです。
餌を入れて仕掛けるための用具です。
穴を掘って(コンクリートには穴を開けて)埋め込みます。
中には白蟻が非常に好む餌が仕掛けられており、地中で
白蟻が寄り付けるようになっています。
この餌には遅効性の毒(人畜無害)が含まれており、
餌を運ぶ“職蟻(ショクギ)”にじわりじわりを効いて行き
やがて職蟻が死滅します。
職蟻が死滅すると、その職蟻から餌を受け取るしか術の
ない他の全ての蟻は餓死してしまう、という理屈です。
何件かこの工法で「壊滅」に至る処理を見てきましたが
建物に着いているいないに拘らず、周囲にその姿が
見受けられたら、予防より「本巣壊滅」の処理の方を
お奨めします。
「セントリコンシステム」と呼ばれるこのベイト工法で
処理を続けて来た白蟻の巣の姿です。
本巣は地中のどこかにあるわけですが、発見できた分巣は
職蟻の姿はほぼ見受けられず、壊滅までは時間の問題です。
この状態なら本巣も同じ状況と推測できます。
白蟻の活動時期は4月~7月を言われますが、それは「最も」
が付く活動時期の事で、巣があれば動きこそ鈍いですが
活動は続けています。
姿を見なければ『予防』
姿を見たら『壊滅処理』
大切な家を守るために、常に心掛けておきたいですね。
(写真で紹介した『ベイト工法』は、専門業者が行っているものです)
福田 聡