なってしまうんです。
『パーゴラ』 は元々“葡萄棚”という意味があるらしく、
雨を凌ぐための“屋根”の役割りを持つ物ではありません。

そのため、梁の上に乗っかる“垂木”は水平に施工し、
例えばそこに屋根材になる物を張っても、雨水が流れる
ようにはなりません。
かと言って、雨水が流れるように「勾配」を取ったら・・
やっぱりよく見る“テラス屋根”になってしまうんですよね。

こちらのお宅の、このバルコニーに 『パーゴラ』 を着ける
事になりました。
あくまで 『パーゴラ』 で、テラス屋根ではありません。

でも、洗濯物も干したいし、部屋に直接降り注ぐ『紫外線』も
カットしたいんです。
だから 『木』でパーゴラを組んで、屋根を貼ります。

どうやって“テラス屋根”でなくするかは、追々ご紹介して行くとして、
早速加工に入りました。


大工さんがカットしている今回使用する木材は、
『エコアコールウッド』 と言って、防腐や劣化に対して
非常に強い、雨ざらしになる箇所にはもってこいの品物です。


梁に垂木、突端もデザイン通りにカットが終わりました。
来週から先行塗装をかけて、現場での組み立てに入ります。
バルコニーの趣きと使い方が180゜変わる事でしょう。
福田 聡