「精一杯フォローはするから、まずはやれるだけ
自分で頑張って欲しい・・」
深い思いを持つ家族が、本当にお互いを思いやると
こういう表現になるのでしょう。
介護用の補助器具は、そういった家族の思いを
アシストするためにあるような気がします。



一人でお風呂を楽しむために、入って出るまでの
流れを考えながら、必要な箇所に手摺を付けました。
自分でも、ドアを開けて椅子に座り、立ち上がり
浴槽に入り、浴槽から出てドアから出て行くといった
一連の流れを体現しながら、どこに手摺があったら
より楽に、そして安全に行動できるか、
何度となく試してみました。
取り付けにも気を使います。
安心して身を委ねる“手摺”は、絶対に外れてはいけません。

この階段にも手摺を付けます。
玄関を入った正面に位置するこの階段は、
こちらのお宅では一番の見せ所。

元からある階段手摺とデザインを揃えて
機能はもちろんですが、意匠を崩さないように
作る事になりました。

階段の勾配や間隔に合わせて部品から組んでいく
なかなか手の掛かる作業です。
一日での完了はならず
月曜日に持ち越しになりました。
福田 聡