2012-10-14 (11 years ago)
特に大きな機械や
便利な道具があるわけではありません。
恥ずかしながら・・。
でも、こんなドアを作るんです。
うちの大工さんは。
集成材に勾配をつけて削り、
余りのチリにさらにチリが残る寸法で
モールディングを加工して
四方にまわしています。
工場生産されているドアのデザインに会わせて
加工してもらっているわけですが、
建具屋さんに注文して、専用の機械を使って
加工するのとはわけが違います。
すべてハンドメイド。
アールの加工も、現地での型取りから
製作まで、ポイントを押えてやってくれます。
建具屋さんに注文して・・と書きましたが、
恐らく最近では、こんな無垢物の扉を
加工して作ってくれる建具やさんは
無いと言っても過言ではないでしょう。
どちらかと言えば、家具屋さんの仕事かな。
作りながら自分で試行錯誤してくれる
うちの大工さんならではの
貴重な手仕事です。
福田 聡
2012-10-13 (11 years ago)
先日から交換の段取りを踏んでいた
破損ガラスの交換、
2ヵ所を同時に施工しました。
一つはデンマークハウスのFIXサッシ。
志摩半島から遠く壱岐の島まで見渡せる
風光明媚な別荘地に建っています。
北欧の住宅とは言え、窓の設置の仕方は
アメリカのサッシとそう変わりません。
前もって詳しく採寸してガラスを製作しました。
日頃やっている手順で交換します。
交換して拭き上げたガラスに、
秋の穏やかで壮大な風景が映し出されます。
開放面一面に施されたガラス。
厚みは全厚で25㎜。
空気層の厚い、断熱性の高いガラスです。
同じ敷地でもう一箇所。
デンマークハウスより10年早く建った、
こちらは日本のメーカーの建物。
今から22年ほど前の建築ですが、
そんな時期でも、樹脂製のフレームにペアガラスという
断熱性の高いサッシが使用されており、
修理の人が言うには、製作当初のサッシだそう・・。
メーカーのメンテナンスに材工で依頼したので、
寸法、部品とも全く問題ありませんでした。
22年経過した今でも・・。
幸い、ガラス間に入っている格子の形状も
同じ物があり、完璧な仕上がり。
こちらのガラスは全厚18㎜程。
デンマークハウスに比べたら少し薄いですが、
オーナーさんから言わせれば
何ら遜色ない性能との事。
今から冬場に差し掛かり、
高台の吹きさらしなので、性能の高いサッシは
その性能の見せ所の季節になります。
福田 聡
2012-10-11 (11 years ago)
他の季節は気になりませんが、
毎年冬が近付くと、
暖房の効果が気になり出します。
玄関ホールから、ドア無しで繋がる
リビングとダイニングに、
それぞれドアを取り付ける事にしました。
ゆったりとした開口は、上部がアールになっていて
開口だけでも美しい姿です。
特に凝ったデザインにはしません。
腰下のパネルは、当初から付いているドアの
デザインに合わせて、上部はガラスを入れます。
シンプルですが、重厚感あふれるはず・・。
開口の大きさと美しさに見劣りがしないよう、
厚手のドアにします。
材料は『トガ』。
アメリカで言う『ヘム』です。
アールは出来上がれば綺麗ですが、
作るとなったら、なかなかのツワモノ・・。
一朝一夕では上手く納まりません。
パネルの造作も手作り。
久しぶりにうちの大工さんの名工振り
満載の仕事です。
今作っているのはリビング側。
ダイニング側は、同じデザインで
観音開きにします。
開けたままのケースが多いわけです。
出来上がりが楽しみです。
福田 聡