内装をオイルペイントで仕上た木製(アルミクラッド)サッシは、
樹脂製のサッシとは違う素材感を醸し出しています。
時が経っても変わらない良さと、時が経った分味が出る
良さがあると思います。
『木』という素材は、時を味にしてくれるようです。
良い品にはメンテナンスが付き物・・。
水気が乾かない構造が出来ると、生きている素材には
少々辛い環境が出来てしまいます。

マーヴィン社製のボウウィンドウです。

ケースメントのオペレーター部が水気により
腐食を起こしています。

障子(窓本体)を取り外して、修繕開始です。

腐食している枠材を取り除きます。

CCA処理剤(防腐加圧注入)で加工した材料を使います。

大きさに合わせて現地で加工します。

ホゾを切って組み合わせます。

腐食があった枠を交換しました。

着色、取付けにて、修繕完了です。
大事に使っていらっしゃった木製サッシが蘇りました。
ケースメントの腐食は、特にボウウィンドウなど
装飾的に使用されて開閉頻度が少ない場合、
「気付いたらこうなっていた」という事が多いです。
障子ごと交換する事もひとつの手段ですが、
上手に修繕する事も出来ますし、お勧めです。
福田 聡