2011-02-16 (12 years ago)
引き続き『製作ドア』の事・・。
今日は「親子ドア」の親側を完成させます。
加工は終わっているので
あとは組み立てるだけ。
框の中に納まるパネルは、140㎜巾の板の
両小口(こぐち)に実(さね)を切っています。
その2枚の板の実に単板を挟み込んでいきます。
単板には、予めドアの仕上げの色を着けています。
無垢材で作るドアなので、乾燥した時は
材料が縮み、板と板の間に隙間が見えて来ます。
その際、隙間が目立たず、塗っていない部分が
表面に出て来ないようにするための細工です。
そんな細工が施された
「親」ドアが 出来上がりました。
ドアノブを取り付けるための
穴が開いていますね。
これから塗装屋さんまでの旅が始まります。
どんなお化粧がされるでしょう。
楽しみです。
福田 聡
2011-02-15 (12 years ago)
いやいや、並みの建具屋さんは
超えています。
作り慣れたうちの大工さんは
この簡単な製作図だけで黙々とドアを作ります。
今月2件目の製作ドアは、玄関ホールから
リビングへとドア無しで繋がる開口に
取り付けるたもの物です。
作る度に「凄い凄い」と自画自賛するのは
恥ずかしながら十分に満足な機械もない中で
大工さんが技術と工夫で手作りしている事が
いつ見ても感心するからなのです。
建具職人だった大工さんの
正に「昔とった杵柄」です。
「ホゾ穴」と「ホゾ」を、緩み無く止まるように
加工するのは、見よう見まねで出来るものでは
なく、経験からこそ得るものです。
今回のドアは、開口の寸法に併せて背丈の高い
ものになります。
今週塗装まで完了させ
来週頭には現地での取り付けです。
福田 聡
2011-02-14 (12 years ago)
ひと月程前にご紹介した
手作り家具のその後です。
突き板では絶対に出ない質感を求めつつも、
無垢材の素材感より整然とした仕上がりを・・
難しそうな要望ですが、一枚ものの無垢材で
ない事さえご理解頂ければ、タモの集成材を
使って目が消える位濃い目の塗装をかける
事が最良の選択でした。
写真では表現出来ていませんが、近くで見ると
薄っすらとタモの目が見えています。
A4大の雑誌がほぼ丁度で収められる、本棚としての
機能も備えているこの家具は、濃い茶色の無垢材の
床と珪藻土の塗り壁の中に納まりました。
『モダン』も『民芸調』も意識したわけでは
ありませんが、「とにかくシンプルに」という
ご要望にお応えするように作ったら
なぜかどちらとして見ても見得るような
出来になりました。
元々は、どうしても寸法がしっくりいく家具が
見つからない所からご依頼頂いた家具作りでした。
最初はその『寸法』が適えられさえすれば・・
という始まりでしたが、やはりオーダーと
なれば様々なご要望が出て来ます。
それでこそオーダー!!
なかなか良い出来でした。
福田 聡