
ピアノ教室をされているこちらのお宅では
時折演奏会が催され、カーペット貼りの
この階段が、その時は特等席に早変わりです。
年月を経て、家人も家も歳を重ねる毎に
手摺の無い最後の4段が
少々危ないものになって来ました。

定石で言うと、写真の奥に見える壁面に
壁付けの手摺を付けるのでしょうが
幸い、2階につながる輸入の手摺は重宝しておられ
意匠も考慮して、同じデザインの輸入手摺を
つなげる事にしました。
大好きなお家の中で、ひと際好きなスペースです。
「デザインは崩れませんか?」
まずそこを気にされる事は、このお家の建築に携わった
僕にはこの上なく有り難い言葉です。

合わせて、浴室にも手摺を計画しています。
浴槽への入り方、出方を自ら試してみて
あるべき箇所に設定してみました。
文字通り
『転ばぬ先の“手摺”』です。
これで医療費が掛かる事を予防出来るわけですから
介護認定やエコポイント絡みではなく
単体で補助金が出てもいいんじゃないかと思います。
福田 聡