『輸入キャビネット』があります。
輸入キャビネットをベースに、キッチンやヴァニティーを
構成して行くわけですが、面材の樹種、その色、デザイン、
そして組み合わせを細かく決めていく作業は、国内メーカーの
システムキッチンと違って、まさにオーダー家具の領域です。


反面、比較的メンテナンスが少なくて済むシステムキッチンと違って、
メンテナンスの手が必要な事も確かです。
無垢木材の面材は、ワックスを掛けた方が良いですし、ペイント仕上げの
面材は、水気や乾燥で塗膜にひび割れが入ったり、そのひび割れから
水が入って面材自体が膨張したり、お手入れが必要な事が起こります。

ちょっと前のキャビネットには、このヒンジが多く使われていました。
長年の開閉でバネが疲弊し、閉めても自動で開いてくるような事が
よく起こっています。
そういう状態になったら、交換の必要があります。
どうしても使用頻度の高い箇所の部品は、磨耗や疲労で修理や交換の
必要があるケースが多いですが、“お気に入りの家具”と考えたら、
気持ちを込めてメンテナンスをしてあげるのも、また楽しみだと思います。
全くの余談ですが、下の写真は輸入キャビネットではなく、家具屋さんの
仕事でもなく、大工さんの手作りです。

[ユーティリティーキャビネット]


[トイレ収納]「閉めたら分かりません」※開閉はキャッチです。
考えて作った中でもお気に入りです。
福田 聡