2012-05-22 (12 years ago)
ピアノの搬入が無事終わった後、
サッシの補修が始まりました。
切り離した方立てを元通りに
繋がなければいけません。
当初の計画では、何らか芯材をかまして
それでも不安定だろうから、
外側を金属のプレートなどで
固定するつもりでした。
ところが、中にはきっちりとアルミ製の
芯材がつまっていたので、
これを利用して切断した箇所を
上下通しの一本の芯材で繋ぐ事が出来ました。
ビスで表と裏を固定し、切り口をコーキングで
押えたら、すっかり綺麗に元通り・・
とまでは行かないにしても、
アストラガルが被る事で、補修箇所も
見えにくくなり、ほぼ分かりません。
芯材を通したお陰で強さもバッチリ。
まるで、何事もなかったかのように
普段通りの姿です。
ところで・・
これは、開閉側のサッシの
レールを転がるローラーです。
実は、最初の作業となるこの動く側のサッシを
取り外すのに今回最も苦労しました。
この錆び付きで、本来なら小口にある
ビスを回す事で引っ込むローラーが
全く引っ込まなかったのです。
外して手で動かそうとしても
動かないほど錆び付いています。
油を注して磨いて
何とか動くようになりました。
日頃のメンテンンス項目に
加えておく必要があるようです。
それにしても、今回はどうしてもの
ご要望に応えて、窓を切断するという
暴挙(？)に出ましたが、
無事に完了して何よりでした。
福田 聡
2012-05-21 (12 years ago)
どうしても運び入れたいピアノでした。
2階のリビングに据えたいピアノが、
どうしても玄関→階段という経路で入らず、
2階で唯一のこの開口から
吊って入れるしか方法がありません。
さらに、片側FIXの片引きのサッシ。
FIXの方立てが邪魔で、このままでは入りません。
「どうしても入れたいんです」。
そのご要望にお応えするのに取った方法・・。
方立てを切る事にしました。
もちろん、徹底的に見て
FIX側が外れないとの判断からです。
取り付いている部品を外して、
ペアガラスを外します。
はめ殺しの箇所でもあるので、
剛性上、問題はありません。
切っちゃいました。
中には、アルミ製の心材が通っています。
文句無くピアノが通る寸法で、準備完了。
ピアノとピアノみたいな体型の人達が
いっぱいやって来ました。
ガタイがいいだけではありません。
この人達はプロです。
下見と下準備がいいのでしょうね。
全くアクシデント無く、搬入は完了しました。
無事納まったピアノです。
40年前に、ご主人がおばあちゃんから
プレゼントされた物らしく、
本体の素材も、弦などのパーツも、
今の物とは比べ物にならない貴重な物だそう・・。
そんな思い出の品を
身近に置ける事は幸せだと思います。
サッシ修復編は、また明日。
福田 聡
2012-05-19 (12 years ago)
最近お気に入りの塗料があります。
『ワトコオイル』
「塗料」で間違いないのですが、
製品の謳いは「床用オイルフィニッシュ」。
アメリカから無塗装のウッドフロアーを取り寄せ、
「ダークウォルナット」という色で
塗った事があります。
これがとてもいいんです。
植物油を主成分に精製されていて、
塗ると浸透して内側に塗膜を作り、木の表面には
塗膜を作りません・・との事です。
何よりも、仕上がり感がいいのです。
木の素材感をしっとりと包み込むような
仕上がりは、フィニッシュ材としては
他に類を見ません。
先日から「ヘリンボーン貼り」で加工している
材料を塗るために「マホガニー色」を
用意しました。
貼る予定の箇所に隣接したフロアーの色に
近づけるためです。
予想外に強い赤。
先程の「ダークウォルナット色」と
ブレンドしてみました。
なかなかいい色が作れます。
混ぜ方で
幅が広がりそうです。
福田 聡
