
米国製樹脂サッシのシングルハングの多くは、
バネとワイヤーがついた「バランサー」という
棒状のパーツで上げ下げの荷重を補っています。
現在はメーカーとして存在していませんが、
『サーティンティード社』という樹脂サッシメーカーの
一時期の製品は、障子に対して枠の幅が多少大きく、
このバランサーが外れる事がままあります。
手順を知っていれば、
付け直す事はさして難しくないのですが、
知らなければ、壊れてしまったとしか
思えない状態です。
この事は、製品精度の問題なので、
根本的な解決は難しいとして、
問題は、この窓を外す時のパーツの弱さ・・。

本来、この様に通常は平らになっている部品を
引き出して、バランサーが引っ掛かる爪になります。

ところが、これが硬くてなかなか引き出ないんです。
無理に引っ張ると、写真のように
引っ掛かる部分が折れてしまいます。

爪が折れたパーツは使い物にならないので、
交換するしかありません。

引き出てこないのは、開口がギチギチだから・・。
カッターやヤスリで少し削ってあげます。
いとも簡単に引き出せるようになりました。
最初からこうなのか、経年でこうなるのか。
いずれにしても、7年位経ったお宅の
窓という窓、全滅でした。
樹脂が硬化しない内に、
早目の点検と処理をしておいた方が
良いようです。
福田 聡