2012-07-03 (12 years ago)
作った後の効果に対する
喜びの評価が高いセイサクモノです。
六角形のヌックを囲うウッドデッキに
パーゴラで屋根をかけました。
「デッキは屋根がないと使わない」
その主張がまた姿となって現れます。
屋根材はいつもの「ポリカーボネイト」。
意匠上水平に施した垂木の上では
水勾配が取れないので、
垂木の間に受けの金物を取り付けて
一枚ずつ取り付けていきます。
実は、話の始まりは「虫対策」。
隣地が「藪」なので
色々な虫、特に蚊はとてつもなく多く、
最近ご主人が始めた「燻製作り」をやるにも
ままなりません。
取り合えず屋根まで出来ました。
これから柱と柱の間に、網戸をつけたり
開口部をポリカや網で遮ったり、
虫対策工事の始まりです。
お庭に出られるのが好きな、
そして燻製を楽しむご夫婦の
快適な夏を演出します。
福田 聡
2012-06-30 (12 years ago)
新築以来5年。
何かを飾らないと殺風景な壁に
どうしても安易に絵など掛ける気になれず、
以前アメリカの家でよく見た
「鏡」をインテリアとして取り付ける事にしました。
腰下にキャビネットがある事も
単純に飾り物としての絵などがイメージに
しっくりこなかった理由かも知れません。
スペースに対してのバランスを
図面で確認しながら
大きさを決めたオーダー品です。
額縁に使っているのは、輸入住宅で廻り縁に使う
品物で、「トメ」に切って四方に回すと
そこいらのより立派な額縁になります。
鏡は、15㎜の面取り加工品。
ちょっとした手の加え方で
随分テクスチャーが変わります。
これがその廻り縁の本来の姿。
以前、この廻り縁を重ねて作った
「暖炉飾り」をご紹介した事がありますが、
一般品として製作されている廻り縁が
アイデア次第で深みと陰影のある
立派な化粧材に変わります。
モールディングを上手に使う国の
最も単純にして美しいデザインの品です。
福田 聡
2012-06-29 (12 years ago)
ついに「ヘリーボーン」張りの開始です。
建売で購入した家は、決して「それなり」に
納められているわけではなく、
なかなかこだわって作られていました。
それでも、一段下がったダイニングは
どうしてもテーブルの置き方が限られて、
購入当初から「フラット」を希望していたそう・・。
床上げと合わせて、
せっかくだから綺麗な仕上げにします。
段差の寸法に合わせて根太と床合板を敷き込みます。
用意を進めていたウッドフロアー。
張り方は『ヘリンボーン』。
単純に言うと、この張り方を
組み合わせていくわけです。
あてになるのは、斜めの墨。
一番目立つ角を基準に
いよいよヘリンボーン張りのスタートです。
実の組み合わせが上手くいくように
かぎ取ったり削ったり、
3パターンの材料を用意しました。
実は、今回用意したのは2色。
規則正しい混ぜこぜで張っていきます。
お分かりになるでしょうか。
赤みの色と茶色みの色の2色で構成されています。
手が掛かりますが、かなり綺麗です。
最後の件・・
これまでがそうでしたが、
ここから先の寄木が、尚一層職人泣かせです。
本当に綺麗。
3日掛かるかなと思っていた
張り作業は、何とか2日目一杯で片付きました。
下地も頑丈ですし、その上19mm厚のウッドフロアー。
まるでコンクリートのような強さです。
時間の掛け甲斐のある
オリジナルなリフォームでした。
福田 聡