工法的に気密とは全く反対の作り方になる日本古来の工法
と比べたら、輸入住宅は気密にこだわるところも大きな
特徴のひとつです。
徹底した気密を考える時に、電気のスイッチやコンセントは
壁に穴を開けて取り付いているだけに、その数の合計を
考えると気密を損なう大きなポイントでもあります。


建物にある全てのスイッチ、コンセントに、専用の気密カバーを
取り付けました。

ポリ製の品物で、壁の中にあるボックスにピッタリはまり込む
ようになっています。





ブレーカーを落としてから、わりと単純な作業で取り替える
事ができます。
ただ、装着するには一旦スイッチ(コンセント)器具を配線
から外し、電線をカバーに通す必要があるので、資格のない
素人の手では施工する事が出来ません。
同じ主旨でこんな換気扇も使っています。



スイッチと連動してシャッターが開閉する換気扇です。
壁に穴を開けてダイレクトに排気する換気扇には
大抵ファンと同時に開閉するシャッターが付いていますが、
写真のような、部屋内に取り付ける換気扇には、空気の流通を
遮るためのシャッターが付いている品はたくさんはありません。
徹底して気密を図るからには、計画的な換気のシステムも必要で
単純に塞いでしまえばいいというものでもないですが、
せっかく気密性能の高いお家を建てたなら、ここまでこだわる
というのも、心理ですし有効ですね。
福田 聡