2012-01-26 (12 years ago)
綺麗なドアです。
『Simpson(ｼﾝﾌﾟｿﾝ)社』の玄関ドアの
これまた綺麗なガラスの交換を依頼されました。
交換用のガラスは、すでに依頼主側で
揃えて頂いていました。
比較的多いデザインの装飾ガラスですが、
多く選ばれるだけあって
変わらない、飽きない美しさです。
一見、何ともないように見えるガラスですが、
よく見るとペアガラスの内側に
「曇り」が入っています。
アメリカのドアは、随分昔から「断熱」に
気が使われており、木製でなければ
内側に発泡系の断熱材が充填されています。
その装飾に使われるガラスも
もちろん「断熱ガラス」。
つまり複層になっているわけです。
今回は、残念ながらその複層の内側に
空気が入って曇ってしまったケース。
こうなったら、交換するしかありません。
ドア本体を傷つけないように、
ガラスを固定する役割りでもあるモールディングを
上手に外していきます。
一緒に替えのモールディングも
用意していてくれました。
大正解です。
ガラスを取り替えて、フィニッシュ釘で
モールディングを取り付けて完了。
フィニッシュ釘を打つ時は
ガラスに当たって割れないか、ヒヤヒヤです。
あとは、塗装屋さんが
色をつけてくれたら完成。
一時間半ほどの作業でした。
アメリカの建材は
本当に合理的に出来ています。
福田 聡
2012-01-25 (12 years ago)
無限にある(作れる)色から
ピッタリ合う色を選ぶわけですから、
“色合わせ”は、簡単ではありません。
造作材を、キャビネットの色に合わせるため、
赤、黄色、黒の３色を使って調色します。
これは少し黄色味が強いようですね。
キャビネットの材質はオーク。
割りと木の目が粗く、素地の濃い所と
薄い所の色の差がハッキリした木材です。
造作材はヘムロック。
木の目の色の差はオークほどハッキリしておらず、
比較的柔らかな見た目の木材です。
材質の違い、特に木の目の濃淡の差は
色を合わせる時に「錯覚」を呼び、
あまり考え込むと「無限の色の坩堝(るつぼ)」に
落ち込んでしまい、決めきれなくなる事もしばしば。
さすがプロ。
それでも多少時間が掛かりましたが、
材質の違いのハンデを越え、
見事に同じ(に見える)色を作ってくれました。
その後、オーナーさんから少し薄めに･･という
ご要望が出て、ちょっとだけ薄めになっていますが、
今日、着色は完了しています。
カメラマンが早目に現場を離れたので、
仕上がりはまた後日･･。
今日も寒い一日でした。
明日も、大きな影響がないと
良いのですが･･。
福田 聡
2012-01-24 (12 years ago)
腰壁に縦板を貼れば、
その素材感だけで意味のある壁になります。
キッチンの見せたくない所を隠すための
少し高めに立ち上げた腰壁は、
クロスを貼るだけではどうしても単調な
面白くない壁になってしまいます。
『パネリング』する事にしました。
材料は、輸入材で「米ツガ」･･
いわゆる「ヘムロック」です。
全然関係ないですが、
何だかうちの大工さんが
別の人に見えます。
ちょっと、カナダのカーペンター的な・・。
出来ました。
キャビネットを外して下地が出た箇所にも
同じパネリングを施します。
塗装をかけたら、
元からそうだったように
仕上がる事でしょう。
それにしても今日は寒かった。
明日はもっと雪が降りそうです。
現場に向かえるかな・・。
福田 聡
