一昨日の朝日新聞に、
オリオン座の1等星「ベテルギウス」が、
終焉を迎えつつある・・、との記事がありました。

オリオン座の上列の左側の星で、よく輝いて見えています。
記事によると“ベテルギウス”は「赤色超巨星」と呼ばれる
巨大な星で、例えば太陽系の中心に据えたら、
木星の軌道にまで掛かる程大きいそうです。
その超巨星が“超新星爆発”に向かう兆候が見えているようで、
もし爆発したら、満月程の明るさとなり、昼間でも見えると
記事は伝えています。

(c) Andrea Dupree (Harvard-Smithsonian CfA),
Ronald Gilliland (STScI), NASA and ESA
いつ・・!?
それは、「明日起こるかも知れないし、数万年先かも知れない・・」(朝日新聞)
・・
そりゃそうでしょうね。
そもそも、この「ベテルギウス」は地球から600光年離れて
いるらしく、つまり今この瞬間に見ている光は、600年前に
放たれたもの。
日本では金閣寺が建った室町時代。
西欧では大航海時代が始まった頃。
そんなスケールの大きい存在に対して、
「で、いつなの?」
とか、言っちゃいけないんです。
そんな星が終焉を向かえつつある事が分かるだけでも、
大変な事ですよね。
早朝は西に傾いている『オリオン』を、
眺める楽しみがまたひとつ増えました。
福田 聡