最近ではあまり見なくなりました。
輸入住宅の魅力のひとつである、
『キャビネット』。
色んなメーカーがありますが、
そのデザイン、材質、色、種類の豊富さは
日本製の機能の良さを置いても選びたくなる
輸入住宅の必須アイテムです。
そんな中でも、この写真のような扉の
被せ方は、最近ではあまり見なくなりました。
扉を閉めた時に当たる枠の部分が、板の“面”に
当たる構造になっており、現在よく見る
板の木口（こぐち）に被さる構造ではありません。
このスタイルをアメリカンスタイルと呼んで、
10年以上前になると思いますが、
タイプを選んで頂く要素の一つでした。
このタイプは、比較的単純なシステムの丁番で
留まっており、その構造上
この太い面状の枠が必要なのです。
本来は箱の方に方立ての役割りも兼ねて付いている
この“面状の枠”が、非常～に邪魔だという事で、
文字通り「切り離し」て、扉に枠をくっつけました。
これまで使い辛かったキャビネットが
スッキリと使い易くなりました。
現在、扉を吊る丁番は「スライド丁番」が殆んどで、
この丁番は、箱状の側面に取り付ける事が出来、
スライドしながら閉まる事で、細い枠でも
綺麗に納まります。
アメリカンスタイルと比べて
「ヨーロピアンスタイル」と呼んでいましたが、
よりモダンなデザインに仕上がります。
昔ながらの、
ファームハウス的なアメリカの家に
憧れている人なら、
断然この「アメリカンスタイル」が
お好みに合うでしょう。
福田 聡