4月末に下見に行っていた
よくご紹介している『MARVIN社』の木製サッシではない
木製サッシの、腐食の修繕に向かいました。
初めて扱うメーカーの品ですが、基本的な構造は
大体どこも同じなので、細かい仕組みの違いさえ
理解すれば外すのはそう難しくありません。
いつもと同じように、下枠が腐食しています。
角が三角に腐っているのは、ガラスの角辺りの内側から
水が入っている事を示しています。
漏水の原理は同じで、アルミクラッド側の
ウェザーストリップが劣化して防水効果が薄れた事に
よって、ガラスとの取り合いから水が染み込み、
内側の木部に到達した、という現象でしょう。
全体に腐食の兆候がありますが、建具は必ずしも
水平ではないので、片方に水が流れて染み込む事で
角が酷く腐食するのでしょう。
他の原因もありますが、この原因によるケースが
非常に多いですね。
腐食部を取り除きます。
長い時間水に晒されるという事は
怖い事です。
バラしてみないと寸法が分からないので
現地で取り替えの材料を加工します。
加工した下側の框を取り付けました。
マーヴィンのサッシと違って、框の内側に縁が回っており
その縁(ふち)も加工しなければなりません。
この段階で、変色こそありますが腐食までいっていない
部分に、防腐の処置を施しておきます。
縁の加工も上手く行きました。
現地で材料を加工する関係で、
このパティオドアの修繕に1日掛かりました。
それでも
『修繕』が出来るのです。
明日からダブルハングの修繕に
掛かります。
福田 聡