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福田聡の輸入住宅修繕日記::本当の原因

本当の原因

事故原因の詳細が明らかになるにつれ、
やはり「どうして・・」という
思いが強くなる。



昨日朝、唐突に起こったトンネル事故。

そこを利用する人・・
そして、まさに今回犠牲になった人達にとっては、
「唐突」以外の何者でもない“予想だにしない事故”のはず。



「ボルトとの接合部分のコンクリート自体が経年劣化」

一部の報道ではあるが、
ボルト自体に錆や腐食は無く、
その取付け部からボルトが抜け落ちていたようだ。

これが本当の原因なら、絶望的だと思う。


つまり、躯体そのものが劣化しているという事。


もちろん、トンネルとしての耐性や構造を考えると、
それ自体が崩落するような劣化ではないだろうが、
少なくとも、今現在吊り下がっている
あらゆる重量物は危険だろうし、
今後新たに取り付ける事も出来ないはず。

つまり、新しいトンネルで見られるような
筒状の送風機も取り付けられないという事。


それでも、換気が必要だから・・
と言う事で、そういった物を取り付けるとしたら、
計算上良しとする人は、今回のように
35年経った後でも責任が持てる
判断をして欲しい。




もうひとつ・・

どうして『アンカーボルト』だったのだろう。

吊り下げであれば、例え建造時の強度が
数字上クリアーしていても、
常に荷重の負荷が掛かっている状態。

そこに風や振動が加わるとしたら、
感覚的に言っても、下から支える物がないと
経年には耐えられないのではないだろうか。

ましてや、施工上の精度、と言うよりも
「やり易さ」からなのか、
接着式の打ち込みアンカーだという話。


桁と梁で天井板用の躯体を組めなかったのだろうか。


そこには、高度経済成長期の
ローコストとスピード優先の危うい選択が
あったのではないかと思う。





当時の設計者や技術者は、
予測していたのではないか。

国家事業に関わるような
優秀な設計士と建築士なら・・。

このコンクリートの劣化と
アンカーボルトの危険性を。




建築には、規模が大きかろうと小さかろうと、
『安全』に替えられるものはないと
自ら携わっていて、そう思う。


9人の方のご冥福をお祈りします。



福田 聡
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